第一回 燗℃良好(27℃)

今まで見た事の無い“燗酒 ”のイベントを作りたいという発起人達の思いが集結し、平成27年6月14日、旗揚げとなる第一回『燗℃良好』が開催されました。
初回という事もあり 全てが手探りで進む中、神戸の飲食会を牽引する8店舗と気鋭の酒造りを続ける8蔵が集まり徐々に会としての構想が固まっていきました。
数々の会場の候補の中、日本有数の酒造り地である灘 御影にあり、戦火にも耐えた歴史的建物である『神戸市立 御影公会堂』が選ばれました。
「イベントとは思えないような料理を提供したい」という料理人たち。
「燗酒の美味しさと可能性を伝えたい」という造り手たち。
それに加えて、「既存の酒イベントにはない会場作りをしたい」という運営側の想いが三位一体となり、第一回『燗℃良好』の幕開けとなりました。

献立の紹介


 割烹之店 江川
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るみ子の酒

冷やし冬瓜と穴子梅煮
〜旨出汁ジュレ掛け〜

旬の穴子を梅で煮て、冷やし冬瓜と合わせさっぱりと仕上げました。旨出汁ジュレを掛けることで美味しさが一層引き立つ一品です。

① 英 山廃純米 24BY

山廃特有の香りが少なく、爽やかで上品ですが、渋みやコクなど深みが後からどっと押し寄せて、それでもフィニッシュには何もなかったように収まり、春夏秋冬が味わえるかのようなお酒です。

② るみ子の酒 純米 6号酵母 26BY

香りが穏やかで、まろやかな口当たりと落ち着いた味わいのお酒です。奥行きのある味わいが、盃を重ねるごとに体に溶け込んでいき、なくてはならない一本へと進化していきます。


きらず豆富料理 よしみ亭
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杉錦

厚揚げと青菜の塩辛煮

代表的な日本酒の肴であるイカの塩辛を調味料として使った煮物です。

① 杉錦 山廃純米 天保13年 2013BY

昔に飲まれていたお酒ってこんな感じじゃなかろうか?精米歩合も昔を意識して、低くしています。濃くて酸味が強く、現代の食事にもマッチする味わいです。

② 杉錦 生酛純米 中取り原酒 2014BY

辛口でガッツリくるインパクト大のお酒です。ありきたりなお酒じゃツマラナイなぁと思っているあなたにオススメ。開栓後、少しずつ空気と交わり、味わいの変化も楽しめます。


神戸和酒倶楽部 ちょこ
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杜の蔵

特製アテの盛り合わせ

三田豚の田舎煮・鮃の肝の旨煮のせ・麹ドレッシングのプチサラダの3点盛り。

① 独楽蔵 玄 純米吟醸 2008BY

燗を前提に、現代の食と楽しめる味わいを求めてしっかりと熟成させています。45℃から50℃ぐらいで一気に柔らかな旨みに変化し、喉を滑り、何杯も飲みたくなります。

② 杜の蔵 二の矢 夢一献 26BY

福岡産の夢一献を福岡の杜氏が福岡の水で仕込んだうすにごりです。酸味あふれる味わいは、白ワインのように飲みやすく、やや低めの燗で深みが増し、ゆったりと楽しめます。


Chinese Kitchen 博
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十旭日

中華前菜盛り

チャーシュー・あっさりザーサイ・博特製 鶏ガラスープの3点盛り。

① 十旭日 純米 五百万石 24BY +25BYのブレンド

十旭日の基本となるお酒。40℃から60℃と幅広く楽しめる一本です。60℃以上で透明感が出て、笑いが止まりません。

② おろちの舞 こしひかり 20BY

等級検査を受けていないので規格外の米となり、純米表記はできませんが、醸造アルコールを使用していない括弧付きの純米酒です。常温では何てことない熟成酒ですが、一度温めてしまえば、気が狂うんじゃないかと思うぐらい美味しいです。肉料理と合わせたい一本。

③ 十旭日 生酛改良雄町純米 御幡元気米 加水火入れ 23BY

このお酒の原酒は、十旭日史上もっとも濃いのではないかと思います。それを加水してちょうどいい感じになってきました。優しさの中に秘めた魅力があります。やはり温めて、お肉食べたい注意報発動です。


和料理 みのり
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竹泉

醍醐リゾット

お好みで選べる薬味は、実山椒、香草バター、トマトソース、黒七味をご用意。

① 竹泉 純米吟醸 山田錦 22BY

県内産の山田錦を使い、じっくりと熟成させています。熟成による深い味わいは、熱めの燗がオススメです。キリリと深みのある味わいに変化し、食とともに盃が進みます。

② 竹泉 純米吟醸 雄町 25BY

朝来産の雄町のみで醸す純米吟醸です。朝来産雄町のぽっちゃりとした味わいは45℃くらいで花開き、飲む人を大地のように優しく包み込んでくれる奥行きのあるお酒です。

 


日本酒とおばんざい ぼでが
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昇龍蓬莱

牛すじ煮込み

すじ肉のうまみたっぷりの煮汁に塩と黒こしょうで味付け。じゃがいもを添えて、肉じゃが風に。

① 昇龍蓬莱 特別純米

穏やかで心地よい酸を持ち、じわりと口中に広がる旨味、熟成酒の風味も感じられます。燗酒にすると味の輪郭が際立ち、常温の時では感じられなかった引き込まれるような飲みやすさと「ホッ」とできる旨味が広がります。蔵元が目指す、「今日飲んだお酒美味しいね。明日も飲みたいね。」と思っていただけるお酒です。

② 残草蓬莱 出羽燦々 純米吟醸 26BY

香りは上品な程度の穏やかな柑橘系。菊池杜氏の手に掛かると「出羽燦々」がなんとも個性的な味わいに…。後味にかけて程よい酸味がさらりとやってきて、爽やかな喉越しと米の旨味を堪能できるお酒です。常温からお燗まで楽しめます。


日本料理 輪
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山陰東郷

鱧の天婦羅 初夏の野菜あんかけ

温かい酒には温かい料理をと思い、初夏の野菜を彩りよく散らした餡掛けにしました。濃厚な出汁をとるために1番出汁ならぬ1.5番出汁なるものを作成。そこに揚げた鱧の油が合わさってとても濃厚な旨味になります。味付けも旨味を出すために醤油、味醂だけ。これなら山陰東郷のしっかりした味に負けません。

① 山陰東郷 生酛純米 強力 生原酒 26BY

強力の淡白さを補う為に、日本酒度をあえてマイナスに仕上げています。甘い酒のイメージは全くなく、やや辛口に感じ、米の旨味をうまく引き出しています。

② 山陰東郷 生酛純米 山田錦 加水 火入れ 23BY

鳥取県の山田錦を生酛で仕込みました。インパクトがありながらも、熟成度とキレの良さが両立しています。


和彩キッチン 直
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大治郎

特製アテ盛り

ぬた和え・燻製玉子・生麩のみたらし焼きの3点盛り。

① 大治郎 純米 吟吹雪 2014BY

少し甘みを感じる旨味が舌の上を滑っていきます。余韻が素晴らしいです!温めると、一気に本領を発揮し、バランスを崩すことなく、全体的にボリュームが増し、料理との相性も一段と高くなります。

② 大治郎 純米吟醸 山田錦 2013BY

上品な上立ち香、上品な甘さ。飲んでいてホッとしてしまいます。飲み疲れが少なく、一晩中飲んでいられる程に優しく、癒しの酒とはこの酒の事かもしれません。